慈悲はない
日本一ソフトウェアのゲーム「夜廻」をクリアしましたので、極力ネタバレに注意しながら感想を書きたいと思います。
8/24発売の続編「深夜廻」の予約が秋葉原のトレーダーでやってまして、そのかわいらしいイラストと独特のダークな雰囲気に興味をもったのがプレイするきっかけでした。
一体どんな内容か一言で言うと、幼女がお化けに殺されまくるゲームです。
愛犬とはぐれてしまった幼女ちゃんは家に帰ってそのことをお姉ちゃんに伝えます。
お姉ちゃんは自分が探してくるから幼女ちゃんは家にいな!と颯爽と夜の街に飛び出していったのですがいつまでたっても帰ってきません。
幼女ちゃんはいてもたってもいられず夜の町に繰り出しますがいきなり全身真っ黒の不審者に襲われます。
なんとか逃げ延びた先の空き地でお姉ちゃんを見つけた幼女ちゃん。しかしその背後には町で噂の連続幼児誘拐犯が・・・
幼女ちゃんの代わりに連れ去られたお姉ちゃんを誘拐犯から取り戻すため、落ちていた懐中電灯で夜の街を照らすとそこには・・・
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・・・間違えたわ
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グシャァ
てな感じで理不尽に出現するお化けに何度も何度も殺されながらいなくなってしまった犬とお姉ちゃんを探すお話なんですよ
いやもうほんとお化けこわい。←子どもかよ
最初のほうなんか怖くて全然進められませんでした。このゲームBGMがないんですよ。あるのは町のいたるところに住む虫の鳴き声とジーーー・・・・・・という街灯や自動販売機の音、不気味な学校のチャイムや遮断機の警告音。それだけなのがめっちゃこわい。
僕が住んでるのもどっちかっていうと田舎なんですが、この時期はまぁ夜も虫の声やらがうるさいのでこのゲームやってるとどれがゲームのBGMでどれが本当の虫の声なのかわからなくなりました。 ←ゲームと現実を混同するオタク
誰も外に出てこない田舎の夜を一人で歩いているときの不気味な雰囲気の再現度が半端ない。
しかしそんな雰囲気にゆっくり浸っているとなんか変なうめき声が近づいてきて画面が真っ赤になるわけです。お化けに近づかれると幼女ちゃんの鼓動が早くなりドクンドクン心臓が脈打つ音が聞こえるわけですがこれでかなり焦らせられますそして操作ミスしてアボン。
田舎のどこか不気味な自然の音に早くなっていく自分の鼓動、そして不気味な物音だけが近づいてくる・・・音がこのゲームの怖さを演出していると思います。
そしてお化けのデザインがどれも不気味。どれもよくみりゃどこか滑稽なんですがそんな笑って見てる余裕はないわけですよどいつもこいつも殺意マシマシなので・・・
いやもう死にまくってなんどvita投げ出しそうになったことか。
特に崖下の女に田んぼで追いかけられたときと廃工場で肉になった夜回りさん避けて鍵とるとこ。ここの二つはやばかったです多分各30回以上は死んでます。←何度〇んでも蘇る不屈の幼女さんカッケー!
洞窟抜けてからラスボス戦(?)まではそこまで苦労しませんでした。しかしいやーED迎えてもわからないことが多すぎる。どうして片目もっていかれたのとか最後のポロとの別れは何を意味していたのかだとか。
ただそういったわからないところをあれこれ予想したり、考察サイトを巡ってみたりするのは楽しかったです。実はこれ書く直前に小説版を読み終えたのですが、お姉ちゃん視点でも話が進んでいて、ゲームでは断片的にしか語られなかった、どうしておねえちゃんがあそこまで事情に詳しかったのかなどがこれでハッキリします。
自分がこのゲームやって心にきたのは女性の死体に花を添えるシーンとお墓を立てるシーン。特にお墓のシーンはどんな恐怖の中にあっても泣かなかった幼女ちゃんが唯一涙を流すシーンなんですよね・・・見てるこっちもとても辛かった・・・
あ、EDの曲も素晴らしいです。
公式サイトのプロモーションムービーでも使われてます。PVも魅力的ですのでぜひ見てほしい。
最初の懐中電灯拾う場面でおしっこちびったのは内緒←無理してアンモニア臭いオチをつけんでよろしい
- 作者: 保坂歩,溝上侑(日本一ソフトウェア),原作: 日本一ソフトウェア
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2017/02/21
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